エルメスとパリコレクション、地中海

エルメスのデザイナーにジャンポール・ゴルチェが就任してからのエルメス・パリコレクションと、エルメス2003年のテーマ“地中海”の話題。

エルメスとジャンポール・ゴルチェ

エルメスのデザインは、2004-2005年秋冬シーズンから、ジャンポール・ゴルチエが担当しています。

ジャンポール・ゴルチェは、毎年パリの人気デザイナーランキングで上位をキープする超売れっ子デザイナーですが、エルメスではブランドの発祥となった乗馬服や馬具などをモチーフに、クラシックな作品を発表。エルメスブランドの持ち味に合わせたデザインを巧みに使い分けます。

エルメスの2004-2005年秋冬パリコレクションで、マルタン・マルジェラに代わってデザインを担当したジャンポールゴルチェは、本来のエルメスらしい上質な正統派クラシックを見せてくれました。

いかにもエルメスといった蹄鉄(ていてつ)の招待状や軍の馬術訓練場の会場が、馬具商から始まったエルメスブランドの原点回帰を強調し、ビロードのテーラードジャケットにジョッパーズ(乗馬用パンツ)といったエルメスらしいラインナップ。

エルメス伝統の馬のスカーフプリントのドレスも復活、ブーツには拍車の代わりにバーキンバッグの金具が付き、エルメスブランドロゴやエルメスカラーのオレンジもふんだんに使われました。「エルメスの伝統モチーフがあまりに多いので、びっくりした」とはゴルチェの弁。エルメスにおいては、いかにもゴルチェといった大胆なデザインではなく、配色やシルエットなど小粋でパリシックな表現にゴルチエらしさが込められ、エルメスのゴルチェは誰にでも似合うというメッセージでしょうか、おばあさんのモデルも登場しました。